限界値を上げる

2回生スナイプクルーの井上です。 

コンタクトって普通人差し指で入れるものだと思っていますが、人差し指のケガの影響で最近中指で入れるようになった僕です。薬指で目を広げ中指で入れる。これがなかなか難しいんですよね。 

基礎。これが無ければ、何をしたって中途半端で意味がありません。そして、最良の結果は得られません。 

ヨットの基礎はスピードを競い合う帆走練習と操船技術を磨くハンドリング練習にあると僕は考えています。すべてにおいての土台となるタック・ジャイブの動作ひとつひとつが上手くても正直前は走れないです。ただ、動作やハンドリングがへたっぴだと、要所要所で順位を落としてしまいます。抜かれます。なので、前を走るために必要なスキルって感じだと思います。動作を頭で理解し、風と船の状態をフィーリングで感じつつ僕は動いているのですが、これは基礎練習の積み重ねです。 

同じ風は2度と吹かないヨット競技ですが、似たような風はあります。多くの練習を積んで経験をつむ。「トライアンドエラー」です。そして昨日の自分よりも今日の自分の方が上手くなってるか。成長しているか。はたまた下手くそになってるのか。
多くの人が失敗したときに何故上手くいかなかったのだろうとよく考えると思いますが、僕はそうじゃないと思います。逆に上手くいったときに、何故あの時上手くいったのだろうと考えないから一生上手くならないのだと思います。
なんとなくあれはよかったなーで済ましてしまってはダメです。上手くいったとき、自分はどういう動きをした?船の挙動は?ヘルムはどうか?などなど逐一考える。 

ヨットは難しくて色々考えないといけなくて正解がいまいちよく分からないですが、その時々のベストなセーリングをするために頭をフル回転させる。 

必死に努力して自分の限界にチャレンジし自分の限界値をあげていく。そして、たまに自分の成長をほんの少し感じ、もっと高いレベルを自らの肌で感じて、ワクワクして、必死に努力する。この繰り返しが見たこともない景色へと連れていってくれるんだと思います。少しカッコつけました。笑 

突然ですが、スナイプのスローガンは「シリアス・セーリング、シリアス・ファン」。つまり、真剣にセーリングをしないと勝てない。だけど、楽しもうと思えば凄く楽しめる。真剣さと楽しさが混ざった種目です。 

やはりヨットレースは勝てないとおもしろくない。ヨットレースに限らず勝負事は勝てないとおもしろくない。少なくとも負けず嫌いな僕にとっては。勝つために今自分には何ができるのか。冬練も折り返し。自分の限界をさらにあげる冬練にしていきます。 

最後になりましたが村松ヘッドコーチ、染谷コーチ、津嶋さん(H31年卒)に艇に乗っていただきご指導いただきました。ありがとうございました。